感情とは何か?

気づき

感情をコントロールすることは難しい。
自分でもどうしてなのか、何から来ているのか、どうしたら良いのか分からないことがある。
でも、何かが確実に私の中で大きく『波立っている』。

そもそも、なぜ感情があるのか?
それは、予測される事態に対して準備をするためである。大きくは『快』か『不快』または『安全』か『危険』である。人はある事柄に対して瞬時にある判断を行う。それによって、神経系における知覚な反応から筋肉への反応へ移行し、ある行動を起こす。例えば恐怖を感じたとき、まず思考を停止し、体中の感覚を研ぎ澄ます。(身体を硬直させ、じっと見たり、聞き耳をたてる)そして身体中に血液を大量に送り(汗がでる)、不測の事態に対応できる準備をする。(すぐ逃げられる準備をする)。逆に悦びを感じると、様々な思いを巡らし、身体はリラックスし、その悦びを更に受け入れようとする。

感情の引き金となる『ある事柄に対しての瞬時の判断』。これには意識的な判断と潜在意識からくる無意識的な判断がある。この無意識的な判断が感情のコントロールを難しくする要因となる。そもそも、人の意識的な部分は5%しかないと言われている。あとの95%は潜在意識、つまり無意識な部分と言われている。私達は意識的であれば、自らの意志を持って感情をコントロールすることが出来る。しかし、無意識な部分は自分でコントロールしていないため、無意識から起こる感情もまたコントロールが不能となってしまう。『自分が望まない感情を持ってしまう』『自分が望む感情を持つことが出来ない』のは、このためである。
また、感情が無意識の領域にあったり、消化しきれずに残ると、私達の存在から切り離された存在となり、それ自身が独立した人格をも創りだしてしまう。
そこで、私達は既に感じていることを一つ一つ見つめ直し、意識化していかなくてはいけない。

ではどうやって潜在意識から起こる感情を意識化することが出来るのだろうか?
潜在意識は頭で考えても意識化しない。自分の心を自分の内側に向け、何を感じているか?何を叫んでいるか?何を訴えているか?心の声に耳を澄まし、感じ、そしてそれを受け止めてあげること。消化しきれずに残ってしまった心に耳を傾け、押し込めていた声を出してあげること。それが出来るのは自分だけ。

感情をコントロールするのは難しい。でも、もしそんな制御不能な感情が表に現れたらチャンスかも知れない。今までなおざりにされてきた私の一部を救ってあげられるチャンスなのかも知れないと思う。

コメント

タイトルとURLをコピーしました