「引き寄せの法則」というのがあります。
人は自分に見合ったものを受け取っています。能力に応じた収入を得、収入に応じた生活をし、同じ趣味を持つ仲間に出会い、その人に合ったパートナーに出会います。そして人はより良い収入を得、より良い生活をし、良い仲間に出会い、良いパートナーに出会うために、「努力して生きる」ことを教えられてきました。つまり「良いものを引き寄せる」ために「自分の価値を上げる努力」をするのです。
最近、私はこれとは全く別の「引き寄せの法則」を経験しました。それは、パートナーに対し、「これをされたら嫌だな」「こんなことをしていたら嫌だな」と思う事の全てを相手が実行していたことでした。私には嘘のない、隠し事がない、何でも話せるというような理想とするパートナーとの関係があります。そしてそれがあって初めてお互いが信頼しあえると信じていました。しかし実際は、まるで自分自身が「引き寄せている」かのように、次から次へと「こうなったら嫌だな」と思う事が現実になっていきました。
私は自分の何がこの体験を引き寄せたんだろう?とずっと考えてきました。そして、ある本を読んで、もし私の中に相手に対する愛があり、良い関係を創りたいと願う気持ちがあったにも関わらず、それに相応しい現実を創る事が出来なかったとしたら、それは私が「引き寄せていなかった」のではなく、「寄せ付けていなかった」と言うことを知りました。
本来、私の周波数と合う、私が快く感じるものは私のところに辿り着くために既に最善の努力をしてくれています。それは、私の「努力」によってではなく、私の「存在」によって成り立っているのです。では何故それが私に届かなかったのか?それは、私が「こうなったら嫌だな」という思いにしがみついていたためでした。まだ経験したことのない私が、こうなったら嫌だと感じるのは周りからの知識による「単なる思い込み」です。本来の自分とは違う私には、自分と異なる周波数のものが届いていたのです。
自分に相応しくないものを手放し、本来の自分に合ったものを自然に受け取ること。それが私を幸せにする「引き寄せの法則」です。今この瞬間も私は「思い込み」が私を支配しないよう、自分を内観し、本当の自分を見つめる時間を大切にしています。そして、その大切さを教えてもらった事に感謝しています。
コメント