駅の近くの薬屋さん

気づき

今日仕事の帰り、会社の最寄り駅のすぐ近くの薬局に寄りました。20年以上のお付き合いのある薬局です。

次男が小学生の時、学校の検診で疾患が見つかり病院に通うようになり、調剤をお願いしたのが始まりでした。我が家のかかりつけ薬局のそうな存在でした。子供たちも私も引っ越しをしたため、めったに行く機会も無くなりましたが、会社にマスクを忘れてくると、ここでマスクを一枚買ってから電車に乗り込み家に帰っていました。

最近腰痛がきっかけで針治療に行った際、肝臓が悪いと言われ、昔飲んでいた『コンクレバン』という肝臓に良い滋養強壮剤を思い出しました。父が肝臓の調子が悪かった時期に飲んでいたから、と10年ほど前に母が私に買ってくれた薬でした。
『飲んでみよう』と思い立ち、毎日会社帰りに前を通るのですが、どうゆうわけか、いつも閉まっていました。年配のご夫婦だったので、具合が悪いのかな?と気になりながら、いつか開くのを待っていました。
今日いつも通り前を通ると、開いていました。私は自転車をとめてお店に入り、コンクレバンを探しました。お店の中が以前と違っています。商品の配置も、店員さんの顔も変わっていました。

女性の店員さんが丁寧に対応してくれました。お父さん(おじいさん)が数ヶ月前に亡くなっていました。お母さんの様子を聞くと、『お店に出てますよ』と教えてくれ、お母さんに声を掛けてくれました。私はお母さんと暫く話をしました。丁寧に対応してくれた、その店員さんは私と子供の名前を知っていました。面識は無かったのですが、時々『○○君』と名前だけは聞いていたそうです。お母さんは気落ちしていないか、大丈夫かと心配する私と同様に、彼女も他の店員さんもお母さんを心から気遣っている様子でした。ここのお父さんとお母さんは本当に良い関係を作ってきたんだな、と思いました。そして良い関係はお客さんにも伝わっていて、だから私は何十年経っても何かあったらここに来るんだな、と思いました。

お父さんとお母さんは従業員にどのような態度で接していたんだろう?どんな言葉をかけていたんだろう?と考えながらも、いつも優しい笑顔があった事を思い出していました。
今日はお母さん、笑顔を見せてくれましたが、これからもずっと笑顔でいてくれたら良いな、と思いました。そして『次は何を買いに行こうかな?』と、考えています。

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