涙が出ない苦しさ

気づき

涙が出ない苦しさを知っていますか?

先日スピリチュアルのセミナーに参加しました。色々な事があり(これについては別のブログに少しずつ書いていこうと思っています。)、『自分が変わりたい』という強い気持ちがありました。

セミナーの中でスピリチュアル的に自分の人生を捉え、生きている意味や宇宙の法則などを学びながら、受講生の中の数人が質問していきました。それぞれの方の質問の中には外からは見えない大きな苦しみが心の中にありました。

その中でお一人だけ、本当に辛い経験を話されているのに、全く涙を流さない方がいました。個人的な内容なので私が自分のブログに書くことは出来ませんが、私は涙を流さずに淡々と話をする彼女を見て胸が詰まりました。

私は高校2年生の時に父を交通事故で亡くしました。真夜中母に起こされ、お父さんが事故にあって警察に行って来るから下で寝ててくれる?と言われるまま、自分のベットから1階のコタツに移動してそこでまた眠り込んでしまいました。何時間後だったのか、母が帰って来て私を起こしました。
「びっくりしないでね、お父さんが死んだの」
その時何を感じ何を考えたのか覚えていません。その時から葬儀の日までの記憶が全くありません。葬儀の日、お線香を買ってきてと誰かに頼まれ、近所のお店に買いに行く途中、自分が何故泣いていないのか不思議に感じていました。家の中でお坊さんのお経が始まり、大勢の参列者を前に頭を下げ、来てくれた同級生にお礼を言い・・・最後、火葬場へ行く前に初めて父の顔を見ました。私が知っている父の顔とは全く違い、「パパの顔が・・・パパの顔が・・・」とうめきながら泣いたのを覚えています。
その時から3年間、私は笑う事を忘れました。でも泣く事もなくなりました。そして、何をする気力もないまま生きていました。

人は本当に苦しいとき、何も感じなくなるって知っていますか?これもきっと神様からの贈り物かもしれません。でも、ほんの少しだけでも苦しい気持ちが和らいだとき、涙で流してあげないと人は元気になれません。
苦しいのに言えない人、何が苦しいのかが分からない人、また自分が苦しいのすら気づいていない人は沢山います。
セミナーではスピリチュアルな観点からその人の魂の愛を引き出すことを学びました。そして全ての出来事には意味があり、そこから学ぶべき事がある事を知りました。人はどんなに辛い経験をしてもそこに学びを見つけると、大きな喜びを感じます。そして困難な状況に対しても経験できる事への感謝の気持ちを持つ事が出来るのです。
セミナーでは彼女一人だけでなく、多くの人が笑顔に変わりました。先生の言葉の中に
「もうあなたは自分が愛されている事を知っています。ここにいる皆があなたを愛しています。そしてあなた自身が愛してあげられるのです。」
私達は皆で勇気を持って自分自身を語った友人たちに応援と感謝の気持ちで心からの拍手を贈りました。

 

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