母の倍(の恩)返し

家族

昨日の昼休み、職場近くの市役所で長野の農家の方がリンゴを売りに来ているのを見つけました。
消費者の好みに合わせているからか、スーパーに出回っているのは甘いリンゴばかりです。

母は新潟生まれの新潟育ち。小さいときから慣れ親しんだリンゴは、酸味が強くて蜜があり、甘酸っぱい香りがする、歯ごたえバッチリの長野産。
『あっ、お母さんが好きなりんごだ!』
売りに来ているおじさんに、なるべく酸味がありそうなのを選んでもらい、一緒に売っていたプルーンも買い、早速母に電話。
『長野のリンゴ、売りに来てたから買ったよ。今から持っていくから。』
すると、母がここに来ると言います。暫く待っていると母が車で乗り付け、リンゴもプルーンもあと二袋ずつ購入。せっかくだから、私が買ったものは自分で食べなさいと言ってくれます。

買って持っていこうと思っていたのに、結局は母は自分で購入。何か悪かったなーと思っていた私に、『教えてくれて、ありがとうね。』と言ってくれます。何でも、年に一回は毎年売りに来るそうなのですが、いつ来るかが分からない。市役所も知らないそうです。で、以前買えたのが数年前。『ちょうど事務所を閉めて畑に向かうところだったから、今日は運がいい。』と言ってくれます。

そして、翌日の今日。
私の昼休み、母が会社に届けてくれました。
肺に良い『大根・レンコン・梨のスープ』、こんにゃくの白和え、畑のトマトとミカンです。ちゃんとお弁当を持ってきたのに、一口食べた白和えが美味しくて、結局全部食べてしまいました。

母の『倍(の恩)返し』は凄いです。
誰に対しても、同じようにしています。もしかしたら、母は祖母から教わってきたのかも知れません。すると、私もその先に繋がっているはず。今はもう、知らなかったとは言えません。
でも、誰かに伝えなくては・・・誰かに同じようにしなくては・・・よりも、まず、やって貰ったこと、教えてもらったこと、幸せにして貰ったことに感謝したいと思います。

『お母さん、ありがとう!』

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