東洋医学を見直す

気づき

数週間前のぎっくり腰のお蔭で東洋医学の凄さを体験しました!

今月最初の土曜日、新しい介護事業所での初日、私はお風呂の介助中ぎっくり腰をやってしまいました。油断していたためかコルセットを着用するのを忘れてしまい、股の付け根まで浸かった湯船の中で『ギクッ』とやってしまいました。その日は痛みを我慢しながら一日を終えたのですが、その後整体に行ってもなかなか直らず、次の週には仕事をお休みさせてもらいました。

2週間経っても治らず、次男から紹介してもらった針治療が遠方で予約もなかなか取れず、近くの鍼灸師を探してみることにしました。ここなら良さそう!と行ってみた『東洋はり灸』で東洋医学の凄さを実感しました。私がギックリ腰になった経緯を話している間、そこの鍼灸師は私の体の状態を全体的に見ていました。そして、「目は疲れないか?」とか「柑橘類は好きか?」とか聞いてきました。
中国の思想の中には『五行説』という思想があります。全ての物は『火・水・木・金・土』の5種類の元素からなるという思想で、互いに影響を与え合い、その生滅盛衰によって天地万物が変化し、循環するという考えが根底にあります。また、これに全ての物には『陰』と『陽』が存在するという『陰陽説』が加わり、宇宙の生成・自然のめぐり・人体の仕組みなどあらゆる自然の現象を説明する『陰陽五行説』となっています。その中に『五行色体表』というものが存在し、人間の五つの臓器(肝臓、心臓、膵臓、肺、腎臓)を中心に、関係が深い季節や身体の部位、それぞれの臓器が弱まる原因や病んだときに現れる症状などを表しています。
この表の中で肝臓(木)の部分が私の腰痛以外の症状と一致していたのです。肝臓に負担がかかりやすい時期は「春」で、「目」や「爪」、「筋肉」に影響が出ます。
私は以前から眼精疲労が酷く、爪に縦の線がたくさん出来ていて、つい最近ギックリ腰(というか痙ったかんじ)になり、さらには肝を癒やすのに良いと言われている酸性の食事、つまり柑橘類を好んで食していました。

その数日後こんどは友人から突然、「肝臓悪いんじゃないの?」と言われました。さらに「酸っぱい物は好き?」と聞かれました。彼女は『望診法』を学んでいて、その人の顔で病気が分かるそうです。彼女は私の目をみて、肝臓が悪いと分かったそうです。彼女からは身体を温めるのによい食材や玄米を食すことを勧められました。

東洋医学の凄さに関心すると同時に、普段の食事の大切さを改めて考えさせられました。鍼灸師からも広く知られた漢方は長く飲まなくては効果が得られず、毎日の食事が人間の臓器を造っていることを聞かされました。また人の臓器は怒りや喜び、悲しみや驚きなどの心の状態にも影響を与えています。

腰痛がきっかけで沈黙の臓器といわれる肝臓が弱くなっていることが分かり、さらには普段の食事を見直すことが出来ました。また、東洋医学の存在にも改めて目を向けるようになりました。

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