”みぞおち”の痛み ~募金の呼び掛けが心に届いた日~

ブログを始めたきっかけ

2~3日前から”みぞおち”が痛い。
朝から寝るまで、食前も食後も、立っても座っても横になっても痛い。
2ヶ月程前、腰痛と同時に、この”みぞおちの痛み”に襲われ、腰痛も含め内臓に問題があるのではないかと内科・婦人科と受診し検査をしてもらったが異常なしだった。

今回腰痛はない。
”みぞおちの痛み”と言ってはいるが、胃なのか腸なのか、筋肉なのか内臓なのか、自分の事なのに部位が特定できない。不思議だなーと、他人事のように考える。

今日は、ジムで予約したパーソナルトレーニングの日。
仕事帰りに行く予定だったが、やっぱり無理。でもどうやってキャンセルを伝えるか思いつかない。ジムに電話?ちょっと違和感があったので、直接ジムに言いに行くことにした。

町田駅で降りて、通りに出る階段を降りると、ちょうどその下で『保護猫を助ける』募金の呼びかけをしていた。数日前にも気づいたが、気になりながらも素通りした。今日もそのまま通り過ぎ、ジムへ向かった。今日は後ろ髪を惹かれる思いがする。ジムで今日のキャンセルを伝え、また町田駅に向かう途中、私の『ブログを始めたきっかけ』にも登場する、24年間一緒に生活した我が家の猫を思い出していた。

24年前、小学校5年生だった次男が夕方猫を連れて帰ってきた。
その日の事は今でも鮮明に覚えている。
玄関を開けるなり、次男が遠慮がちに「猫飼ってもいい?」と聞いてきた。「このマンション猫飼えないから駄目だよ。」と答えながら はっ!として、玄関の外を見た。段ボール箱の中に猫がいた。しかも2匹。よく見ると目が開いていない。生まれたばかりだった。
今から猫を戻しても、親猫はもう面倒をみないだろう。そう思って、戻してきなさいとは言えなかった。その日から猫がいる生活が始まった。

大変だった。
何がって?ブログに登場する『みーちゃん』ではなく、もう一匹の猫『メイメイ』だった。彼女は猫エイズだった。最初の頃はみーちゃんと同じように元気にミルクを飲んでいた。でも全然大きくならない。みーちゃんは日に日に大きくなるのに、メイメイは痩せっぽちのまんま。その内しょっちゅう風邪をひくようになった。そして風邪をひく度に顔に傷のようなものが出来てくる。そして食欲がなくなる。週に2回は病院へ連れていき、点滴をしてもらうようになった。
『何かがおかしい!』そう思って、お医者さんに検査を頼んだが、小さすぎて出来ないと言う。絶えず病気をして大きくならないメイメイだったけど、とっても可愛かった。食事中は子供と交代で抱っこをしながら食べ、寝るのも一緒。ちょっと離れると、擦れた小さな声で『ふ~ん、ふ~ん』と鳴きながら、私を探しに来る。

我が家に来てから3ヶ月位たった頃、今までになく具合が悪くなった。猫の本能か、具合が悪いのに、冷たいテレビの裏の隙間に入ろうとする。病院へ連れて行きたくても週末でいつもの病院はお休み。電話帳で探し、初めての病院へ連れて行った。そこで当たり前のように検査が行われ、結果エイズだと、その時初めて言われた。そしてメイメイはそのまま入院となった。
2日たち3日たち、エイズならばと覚悟を決めて、治らないなら家に連れて帰ろう。最後まで一緒にいようと病院へ連絡をした。
迎えに行くつもりだった次の日の朝早く、病院から電話がきた。メイメイが死んでしまった。

その後、みーちゃんは24年間私達と一緒に生きてくれた。

町田駅の前で、大きな声で『ご協力をお願いしまーす』と言っている。何時間大声で呼びかけていたのか、声がかすれている。
私は近くに行って、『前にも見たのに素通りしていてごめんなさい』と言いながら、箱の中にお金を入れた。本当に猫たちの為に使われるのか、私はこの人の事を何にも知らない。でも、私の心が何となく嬉しかった。大声で呼びかけ続け、声をからしているお兄さんに、疑いの心はもうなかった。次通った時、その次通った時、その度ごとに私は募金に協力することになるのだろうか?ふと、そんな気持ちが湧いてきた。いいじゃないか!そうしたら、また正直に、『毎回じゃ沢山出来ないけど…』と言って、少しずつなら応援出来る。
私はこの日、最初に通った時から持ち続けていた心の引っ掛かりを外すことが出来たような気がする。

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